吹田ジュニアオケブログ
2021.01.31
井野邉 大輔 先生 ありがとうございました♬
昨年6月の吹田ジュニアオーケストラ始動時からお世話になっていた井野邉先生が、ご本人の都合で来年度のご指導ができなくなり、1/30が最終日となりました。
この日の井野邉先生のテンションは少し高めで、子どもたちの期待度も高まります。10月以来のご指導とあって、この3カ月弱で子どもたちは更にレベルアップ!今やみんな集中してどの子も自信をもって演奏に臨んでいます。そんな姿も見ていただきたく、練習は元気に勢いよく始まりました。
この先生のご指導は、以前にもこちらのブログに書きましたが徹底的な現場主義ですね。実際の演奏の中でその都度起こりうる注意すべき点を丁寧に解説されます。「ここはチェロがリズムを刻んでいるから、譜面にVcと書いて、ちょうどチェロの先生がおられるので見るようにしましょう」と…子どもたちが一応に鉛筆を手に取るものの「V」って「c」ってどう書くの?特に低学年の子どもたちはまだローマ字も習っていないので、あっ!そっかぁ!と逆にこちらが気付かされます。
そして、子どもたちの譜面を見て回ると、子ども特有の大きな太字!そして、既に音符の下にバッチリビッシリ書いてある階名!更にそれに重なるように記してある弓順!ご存知な方も多いと思いますが、弦楽器の弓のアップダウンが揃っているのは、その箇所の表現に応じて統一してあるからなんですよね。「V」がアップで、「П」がダウン…これは固定ではなく、奏者によっても、あるいは指揮者の求める表現に応じて現場で容易に変化します。譜面にはそんな情報も書かれています。
さて…どこに書こうか。小学生のクラスはこういう所もしっかりフォローしなくてはいけません。子育てをされている方ならご経験があると思いますが、子どもが成長していく最中、親自身が自分がその年齢の時どんなふうだっただろうか…普段何を感じ、何をどこまで理解し、何ができて何ができなかっただろうか、と。
昔、塾講師をやっていた頃、小学6年生に算数の『つるかめ算』なるものを教えなければいけなくて、「はて?つるかめ算って何だったっけ?」…連立方程式を身に付けた今となっては今更『つるかめ算』に戻れず、試しに「みんな、中学になったら習うんだけど、こういう解き方はどうかな?」と苦し紛れに連立方程式を書いてみると「はぁ?まず、xとyって何なん?」とすかさずツッコまれ、「じゃぁ、△と□はどうだろう?代数って言うんだけど~」「はぁ?ますます分からんわ!」と容赦のないツッコミに「へぇ、へぇ、申し訳ございません。では、ツルの足は何本?カメは?」と過去の記憶を呼び起こす…こっちの方が難しい。
でも、それがその子どもたちの脳の発達段階で、ここを指導者が理解していないと伝わることも伝わらない残念な結果になってしまいます。指導者陣で共有し、各先生対策を練って対応に当たってくださいます。
さて、話も脱線したところで、この時期保護者の中では衣装委員会を立ち上げ、来たる3/21の第1回定期演奏会の衣装の相談をしていました。事前にアンケートをとり、かわいいイラストを描いてくれたSちゃんのをご紹介!アンケートは当たり前に10人いれば10人それぞれの考えがあり、意見を集約するのは難航しました。保護者のNさんがお知り合いの業者にお尋ねくださり、KさんTさんMさんがいろいろなデザインを考えてくださり、Kさんが商品化のアイデアまで出してくださったり…3人寄れば文殊の知恵で短時間のうちに様々な案が出てきました。
井野邉先生の最終日、前回の練習時にみんなからメッセージをもらい、集合写真も撮って色紙とプレゼントをお渡ししました。先生に対する感謝と愛に溢れていて美しいです!そして、小さいながらも演奏家らしく、音楽でそれぞれの気持ちを表現し贈ろうとしたところ、井野邉先生もヴィオラを手に一緒に奏でます。
一部、その様子をアップしております。
井野邉大輔先生に贈る演奏・・・吹田市プロモーション楽曲 葉加瀬太郎:Home Suita Home
短い間でしたが、興味深いご指導をありがとうございました。今後益々のご活躍を、吹田ジュニアオケ一同お祈りいたしております。