吹田ジュニアオケブログ
2020.09.20
9月の練習では少し変化も加えてみました。
Excellent な耳!!!
ちょっと、その計算ドリルにいったい何分かけてるの?答えが合っているならまだしも、遅い上に間違っている!
親なら子どものそういう姿に幾度となくイラッとし、それと同時に自身の子ども時代を振り返る…私はあんなに愚鈍でなかった。きっと父親に似たに違いない(笑)自分の過去を美化し、子どもの遅々として進まぬ姿にため息をつく。
しかし、子どもは時として大人がなかなか跳べないステップを一気に簡単に跳んでしまうことがあります。9月の練習ではそれを如実に感じました。

5日(土)、この日のメイン指導は指揮者の阪 哲朗先生です。弦の金関先生、井野邉先生が1st,2ndや数人毎に分けて練習する時、他の子どもたちは「自分のことではない」と頭が少しお留守になっていることもあるのですが、阪先生の場合は指揮者だけあって全体を動かすことが多く、子どもがお留守になる時間はあまりありません。しかも要求レベルも高い。ゆえに、阪さんの指導は厳しい、終わった後めっちゃ疲れた…といった率直な感想も聞かれます。一所懸命に聞いて言われたことをその場で全部やろうとしたら、確かに疲れるよね、できない!って焦るよね。。。阪さんに聞いてみました。「ボクの言うことはプロの現場でも言っていることやから。今すぐ全部できる必要はないよ。極端なことを言ったら、数カ月後、数年後、大人になってからでもいいねん。そういえば、あの時あの人あんなこと言ってはったなぁ、と気付く。それでも全然いいねん。3のレベルの子が10までできなくていい。4や5でいい。ボクの指導で少しでも上達してもらうことの方が大事やから」と。
そんな阪さんが練習の数日前におっしゃったのは「キーボードを用意してもらえないだろうか?」と。阪さんは、プロの現場でも妥協せずにどうやったらできるようになるのか、己に宿題を課してトコトン考えられます。吹田ジュニアが始まった時からずっと幼い彼・彼女らとどのように練習をしたらいいのか模索を重ねてこられ、「ね、弾くと早いでしょ?」と全体の和声やメロディーの歌い方など細かいニュアンスを巧みに伝えられます。これはどの年代の子どもたちにも効果てき面で、すぐに反応し自分の演奏に取り込むことができ、たちまち音楽からヨーロッパの薫りが漂ってきます。子どもたちの耳に残った情報は強いですね。記憶として身に付く感じがします。



前回に引き続き、Sくんのトランプマジックをご覧になる阪さん、チェロの竹中さん


夕立ちの近づく吹田某所、駅までお送りする途中にまさかの撮り鉄?!
全車種のご説明を受けましたが。。。(^-^;